私が地神を産んだ訳では無いのに…


私の遺伝子が覚えているのか?



私は悲しくて辛くてその場に立ち尽くし泣いてた…



【奏…。泣かなくてもいいんだ…。藕地は来るべき時までお前の身体の中で眠ってるだけなんだから死んだ訳じゃない。時が満ちた時、藕地は私と奏お前との交わりで新たな生命としてこの世に生まれ出る。】


白虎は私を抱き締め優しい声で話してくれた。



私は白虎に藕地と言うのは何番目の子なのか?聞いた。



【覚えてない…】


こんな返事が返ってきた。



私もいけずだから九条の何番目の継承者との子なのか?聞くと…


【忘れた?】


こんな返事が返ってきた。



【お前は何故?そんな事を聞きたがる?お前はヤキモチとか言うものをやいてるのか?】


白虎に痛い所を突かれた様な気がした。



私は確かにヤキモチをやいた。

白虎の子供を産めるのは九条の後継者を継いだ者のみだとしても…

私だけの…

私一人だけの白虎で居て欲しい…



私は白虎にそんな感情を持ち始めてた。



白虎も同じ事を考えてたとは知らず…

私一人が白虎に熱をあげてるんだと思ってた。