【そこにおる女が儂の玻璃を壊したからじゃ!儂の力の源であり儂の宝の玉の玻璃をその女が壊しよった。そして儂の社をかの者の先祖が焼き払った。】


地神が言った。



地神の怒りは地面を通し私にも伝わって来てた。



【藕地。うぬと話をした時の約束をうぬは覚えておるか?】


白虎は尋ねた。



【あぁ。覚えているとも…。儂に翡翠玉と玻璃玉を返してくれれば儂はそこにおる継承者と共に行くと約束をした。】


地神は私の方を向いて言った。



【藕地。うぬの約束今ここで我が果たそうぞ。よいか?】


地神に聞く白虎に返事をした地神。



【我の力、後継者奏の力を念にして込めた玻璃を藕地うぬに授ける。今後、無くさぬ様に壊されぬ様にするがよい。】


白虎が言葉を発した後、梵語の呪文を唱え私の中に入ってた翡翠と水晶の玉が白虎の手に瞬間移動してた。


地神に近づく白虎を私はずっと観てた。



【うぬに授けるがうぬにはまだして貰わんと成らん事が沢山ある。うぬが集めた下等級のモノ共を返しここに居る女の怨念を消し去りうぬの中にある憎む魂を消し去る事だ。うぬは我と九条家が創りし神。この奏は九条家の後継者。うぬの罪は我とこの奏の罪。我と奏がうぬに代わり罰を受ける。うぬはこの者の中に返りその時が来るまでこの者の中で眠れ。よいな?】