朝ご飯を食べ支度をし儀式の準備を始めた。


大女将には10時から始めると言ってあったので準備するには十分な時間だった。



休憩を挟み10時から儀式を始めた。



大女将を真ん中に座らし父と私が陣の外で座禅を組み父が梵語の呪文を唱え始め私も精神統一をし父と大女将に念を送りそして交代した白虎が地神を呼び出し始めた。



【地神。藕地よ。我の元に現れい!】


白虎の声に反応する様に地の底から声が聞こえた。



【儂の名を呼ぶな】


聞かなくても地神の声だと解る。



【名を呼ばれたく無くば我の前に姿を現せい!】


白虎が言った。



少しして…


地面から突き上げる様な音と地震?と思わせる様な地面の歪み…



そして地神が姿を現した。



【我、西方を守護する四神。白虎の鎧。うぬの名を我に告げよ。】


白虎が…


白虎が自分の名前を先に名乗った。


先に名前を名乗ったと言う事は白虎が地神に対して敬意をはらったと言う事になる。

地神に…



【儂の名は藕地】


地神も名を名乗った



【藕地。うぬはこの一帯を守護する地の神でありながら何故悪さをする?】


白虎が聞いた。