祖父曰く…


私があの3つの物を使える後継者だからだと言った。


祖父にも…

父にも…

兄にも…


そんな能力は備わってないと言う…


私はあの3つの家宝から選ばれし人間だと祖父は言った…

だから祖父も父も兄も姉も私を特別扱いをするんだ…

こんな能力なんかいらない…

普通の生活がしたいのに…


私の願いなんて…


誰も訊いてくれない



私はこの九条家の繁栄の為に生まれて来た子なの?



こんな能力なんか…


私はいらない…


誰が好き好んでこんな事をしてるんじゃ無い…


祖父はお前が天から神から与えられたモノなんだから大切にする様に…

あの時そう言った。



私は別に使いこなす事なんかしたくないしみんなと一緒で普通の子で居たい…


使いこなすこなさないも…


あんな怖い物を使いたくない…


鏡や剣なんて本当にこわいだけ…

触りたくもない…

見たくもない…



祖父は私に期待しすぎだと思う…



「奏?どうした?」

父に名前を呼ばれ私は我に返った。


何もない!
と言い頭を左右に振った。