「…ッ もういいです!」

呆れたというかチケットも無く、
どうしようもない七加は帰ろうとした。

その時…

「あぁ?何で帰るんだ?」

信じられない言葉を耳にした。

この時七加の頭で何かが切れた。

「あのですね……
さっきからチケット破るわ
笑っておちょくるわ
あげくにチケット無くて入れない私に何で帰るんだ?って!?!?
あなたにこの悲しさがわかる!?
こんなに楽しみにしてたのに!!」

七加は思いっきり怒鳴ってしまった。

「ったく…おい。
裏口あけろ。ここで騒がれたら迷惑だ。」

男は警備員に命令した。

「はっ!」

そういうと警備員は裏口をあけた。

いやいや。意味がわからない。

「こい。」

えー!?!?!?
何かサングラス黒パーカーの男に引っ張られてるんですけど!?

「ちょっと!!
はなして!!っ!!ねぇー!!」

男は黙って七加を扉の向こうへ連れてった。