「俺に会いに来たんだろ?」

まさかの言葉にまた驚いてしまった。

「わ、わたしは本城優羅さんに会いに来たんです!
誰が、あなたに……
まぁ、チケットはありがとうございます…!」

っと、チケットを受け取ろうとした瞬間…

…ビリッ

「やーめた。」

男はチケットを破り捨てた。

「えっ… なんで… ちょっと…!」

七加は半泣きで訴える。

「いや、本当は返してやろうかと思ったんだけどさ、あまりに冷たいから腹が立って。
ごめんな笑」

男は笑いながら言った。