目の前に立つ、この女が。 どこにでもいるような、この女が。 どうしてカオルさんの隣に立つの? 「アンタで発散するなんて間違ってることくらい知ってるわよ、でもっ!! そうでもしないと、やってらんないのよ! なんで?アンタなの?離れてよ、早くっ!! 私のがずっと前から、側にいたのにっ」 「ずっと、好きだったのに…」 最後に、ポツリと呟く。