「責めてるように聞こえるんだよ。お前は存在自体に威圧感があるからな」


「なんだよそれ! 存在自体に威圧感って!」


そう言い、怒ったような声を出しながらも笑い始める2人。


その様子にホッと胸をなで下ろす。


この2人、本当に仲良しなんだ。


今まではスポーツをする時くらいしか一緒にいる所を見たことがなかったけれど、


いつの間にか教室にいても仲良くするくらいの関係になっていたみたいだ。


「クラスの奴らに抜かされるのが嫌なら、俺が勉強見てやるよ」


「はぁ? 勉強でもスポーツでもライバルのお前に、なんで教えてもらわなきゃなんねぇんだよ」


「遠慮するなって。ライバル同士仲良くしようぜ」


「やめろよ。だったら俺は香野に教わる。どうせなら優しい女に教えてもらった方がいいからな」


そう言い、三岳友輝はあたしを見た。