…ピッ ゴロン
「はい、今日も付き合ってくれたお礼」

カズキは他の男とは違う。
きっとユイを幸せにしてくれる。
そう思ったから恋バナに付き合える。

「いぇーい!ありがとっ」

でも時々思う。
このままでいいのかと…
彼が彼女に遅かれ早かれ告白するだろう
そしてカップルになった時、
私のこの気持ちはどうしよう。

「リホ?どーした?昇降口閉まるぞ!」

そんなことを思っていると
いつの間にか立ち止まっていたようだ。

「ごめん、なんでもないー…」

いつもは "バカ" か "チビ" なのに
不意打ちで君は私の名前を呼ぶ。