「 紫絵ちゃん…… 」






あたしは心が温かくなった






とても、安心した。







「 あおいちゃん、手は
  心臓よりも上に。呼吸は
  きちんとしてね。
  大丈夫?苦しくない? 」








そういって紫絵ちゃんは

一部の女子が保健室から
持ってきた包帯を


ぐるぐるときつくあたしの

手に結んだ







「 大丈夫。苦しくないよ 」