見惚れていると着いたのかしら。
立ち止まった。

「着いた。」
そこは高級マンション。

エレベーターに入り彼は最上階のボタンを押した。

なんなの。この人。

部屋の中は黒で統一されていた。

青いシルクのベッド

それだけだ白だった。

来ていたジャケットを脱いでソファにおく。

「親は心配しねぇのか?」

『私には親なんていないわ。
そんなものいらないわ。』

そぅいうと何かを悟ったのか何も言わなかった。

「そか。俺の名は大月 魁」

『魁?』

「あぁ。呼び捨てでいーから。」