「家出か?こんな寒いのに、時期に
お前はバカだろ?」

バカ?

そうなのかな。

『助けてくれる?』

「可愛い声してんだな」

男は近づいてきて私の前でとまった。

私が小さいだけかしら。

見下されてるわ。


「綺麗だな。俺のとこに来い。」

綺麗?私が?

私は汚されるわ。


透き通った綺麗な目
艶がある髪。

こんな完璧な人が私を拾うはずない。

そう思って俯く。