ホットココアを握りしめて店を出た。

どこいこう。

でも、行くあてなんかない。

(学校なんて言っても意味なんてない。
友達なんていらないわ。)


寒さで何も考えたくなくなってきた

(この歳で野宿か・・・)



家から20分ぐらい歩くと山がある。
そこには展望台があった。
昼間は街の様子から伺える。

夜になれば綺麗な星空が見える。

そこに行こう。
たしか、山小屋があった。
そこに寝よう。


寝る前に星みたいな。


そう思って外にいる。

「あら。」

流れ星だわ。
流星は星じゃないの。
宇宙のゴミが落ちてきているだけ。

でも綺麗に見えるのはなんで?

流星が消える前に願い事をすると願が叶う。なんて言われてたっけ。


ばかみたい。


誰が考えたのかしら。