「早瀬さんっ・・・!」 「・・・。」 自分の背後から声がする。 振り返る私。 「・・・だれ」 私は久しぶりに声をだし、そして人と会話をした。 四年ぶり、だろうか。 「同じクラスの水谷瞬(みずたにしゅん)っていいます! は、はじめましてっ」 「・・・」 「あ、あのさっ・・・ いつも屋上の柵外(そんなところ)にいるの? お、落ちたら死んじゃうよっ」