「・・・」                                     「三年間ずっと続いてつらかったなぁ。                         中一、中二は物隠しくらいだったんだけど、                      中三になったとたん、殴られたり蹴られたり・・・。                  一回斬られた事もあって。」                            そう言い、キズを指さす彼。                             「その時はすごく追いつめられて。                           生きている価値ないじゃんって思った。                        僕は、何のために生まれてきたのかなーって。」                   -同じだ。                                     「でも、高校生になって友達ができて                          今、すごく幸せなんだ!                               本当、死ななくてよかったーって思った。                       でも・・・何のために生まれてきたかは                        よくわからない。                                  でもね、今見つけたんだ!」                            彼はにっこり笑った。