『かしこまりました、チョーカーにはお名前を入れてもよろしいでしょうか?』
店員は、そう言っているがどうしたものか、まぁ、わかりやすい方がいいかな。
「入れてください、私の名前は雪(setu)です。」
たまに刹と間違われるため、ローマ字でお願いした。
ショップ店員は奥へ行ってしまった、多分これから作るのだろう。
「はぁ、私も接続機が欲しいな、接続機があれば、一々キーボードで入力しなくて済むし。買って来なきゃね。」
接続機とは、自分の意思を直接アカウントの中に埋め込むための装置である、意思は仮想空間の中に行き完全に五感を感じ取れるようになっているようで、痛みもあるらしいが、それも、魅力的だ、痛みが有れば現実と混同してしまっても、痛いとの判断は出来るはずだから。
接続機にも種類はある、身体をカプセルの中に入れるタイプと、ゴーグル&パッチのタイプである。
勿論買うのであればカプセルの方がいい、何故ならゴーグル&パッチのタイプは
粗悪品が多く破損事故が多発しているためだ。