しばらく辛抱強く待った草野だが、とうとう我慢しきれずに、立ち上がった。

「だーめー」

草野はえつこの頭をぶった。

その勢いでえつこは床に倒れる。
気にすることなく草野はえつこの手からカッターナイフを取り上げ、手首に当てた。

「…死ぬの?」

えつこは髪を乱し、そのままの姿勢でたずねる。