「知らねぇよ。そもそも興味すらないし。」




表情一つ変えない性悪男。




「……まさか泣かせたんじゃないでしょうね。」



キッと睨むと性悪男は鼻で笑った。



「だったらなに?向こうが勝手に泣いたんだけど、俺に関係あるわけ?」



関係あるわけ?って…あるに決まってんじゃん!



「勝手に泣いたのかもしれないけどそれはあんたのせいでしょ?ということは少なからずあんたにも問題があるの。

それに、女の子を泣かせるとか男としてどうなの?優しく接すればいいじゃん。

告白する子だって勇気を出してるんだよ?そんな冷たい振り方……」