車を降りて一番に、岬からのお説教。



私をひとしきり叱った彼は、「和泉さんってロリコンなんですか」と冷めた視線を送る。……ロリコン?



「違ぇよバカ」



「乃唯が、手出したんじゃねぇのかってつぶやいてましたけど」



「それはこいつの言い方が悪かった」



「えっ、ちょ……縮むっ」



ぐ、と上から圧をかけられて、ジタバタする私。ちょっ、そんなに強く押したらほんとに縮むから……っ!




「何もしてないんですか、本気で」



「お前な、俺のこと疑いすぎ。

──つか、最近敵対視しすぎじゃね?」



「ああ、はい。

俺こいつのこと好きなんで」



……う、ん?



「……今日エイプリルフールじゃねぇよ」



「知ってますけど」



「え、ガチなの?」



和泉が驚いたように私と岬を見比べる。隣にいた幹部たちが、本気で?って顔してる。……うん、こうなるわよね。