「1冊の...ノートと、ペン...
それが欲しいです」
逹はさっきよりあたしと距離を取る。
そしてあたしの頼みに興味を持ってくれた。
「それがあったら何するんだよ?
勉強か?
悠長だの...」
勉強って...
やっぱり学生ってことで、そう捉えられるんだろうな。
「あたし文字が書けるようになってから、ずっと日記を書いてきたんです。
だからそれが書けなくなるまでずっと、日記を書き続けようと決めてるんです。
だから恵んでくれませんか?
もちろんその日記、達さんも読んでいいですから」
あたしが言い終わると、なぜかまた一発殴られた。
ヒリヒリと痛みお腹は、悲鳴を上げている。
達さんは無言出てて言った。