「一年生のみなさんは入場して下さい」


ゆったりとした、春らしい曲に合わせて私たちは歩き始めた。


「一年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。今日という日を........」


この校長先生、話長過ぎだよ。


「ふぁ~」


気持ちいいくらいに晴天で、草花の春らしい香りに包まれて眠くなってしまう。



そして不意に体育館の隅を見ると


「………!!」


そこには朝の叱った先生が立っていた。