ピンポーン

「……ゲホッ…、はい」

「あの…合田です」

しばらくして、奥から足音が聞こえて、玄関のドアがゆっくり開いた。

「…合田?何してんの、お前…ゲホッ…」

「風邪って聞いて…大丈夫?」

「大丈夫だから…、うつるしさっさとかえ… フラッ

「悠!?」

前に倒れそうになった悠をギリギリで支える。

おでこに手を当てると、ものすごく熱かった。

「すごい熱…」

「ゴホッ…ゲホッ…」

「お邪魔します」

家の中に入って、ゆっくり悠をベッドに運んだ。