「鈴!!」

「鈴ちゃん!!どうしたの、その足!!」

屋台の方に行くと、人混みの中から千春ちゃんと桃菜ちゃんがこっちに走ってきた。

「大丈夫…?」

「ごめん…全然気付いてあげれなくて」

私のために、必死でこっちに走ってきてくれて、

それだけですごく嬉しかった。

「いいの、私は大丈夫だから」

「じゃ、俺と合田は先に帰ったって、涼介に言っといて」

「うん、分かったよ」

「宇佐美、鈴を頼んだからね!」

「……」


「……っ、うぇっ…」

「おいおい、また泣いてんのか…」

「……」

「お前が変わりたいって言っても、誰も責めたりしねぇよ」

「ゔん…」