っていうか、なんで俺は女子とまわらきゃいけねぇんだ…

うるさい女子に囲まれて、自由に動くこともできない。

「宇佐美くん、かき氷食べる?」

「あ…俺はいい」

全然歩き始めてから時間が経っていないのに、疲れた俺は1人屋台から離れて

神社の階段に腰をおろして、休んでいた。

「……悠?」

聞き覚えのある声に顔を上げると、いつの間にか目の前に合田が立っていた。

「何してんの…お前、祭りは?」

「ちょっと疲れちゃって…」

そう言って合田は俺の横まで歩いてきて、そのまま腰をおろした。

「足…引きずってんじゃねぇか」

「ちょっと…ね」

よく見ると、合田の足首はパンパンに腫れ上がっていた。

「ちょっとじゃねぇだろ…これ」

「下駄なんて履いたことなかったから…足くじいちゃって」

「慣れねぇことするからだって…本部行って氷もらってくる」

「いいよ!私は大丈夫だから…「大丈夫じゃねぇだろ!そこでじっとしてろよ!」