「悠もごめんね」

「なんだってお前が謝るんだよ、だいたい同じ電車だったろ」

そういえば、前に送ってもらった時にわかったことだけど、

私と悠の住んでいる町は意外と近くて、同じ電車で二つ違いの駅に降りるんだった。

「そうだね…じゃあ、ありがとう」

「……変なやつ」

地平線に沈みかけた夕日のせいか、悠の顔が赤く見えた。