「いやぁ驚いた…全然わかんなかったよ…髪型も違うし…」

「あぁ…これは、さっきちょっと水かぶっちゃって…」

転んでジョウロの水を頭からかぶったなんて恥ずかしくて言えない。


「お前…その眼鏡、大事なものだったんじゃねえのか」

「あ、全然大丈夫!これは…そういうのじゃないから」

そう言っても、悠はむすっとしたまま。

「悠…?どうしたの?」

「お前さ、もうちょっと自分は女だってこと自覚しろよ」

「?」

「ったく…怖かったのはこっちだよ…」

「え?」

なんでもねぇと悠は私に背を向けた。

「もう暗いから…送る」