「あっ!」

風のせいか、不自然に眼鏡が芝生の上に落ちる。

眼鏡を取りに前に出ると、悠の洗剤の香りが少し強くなった。

「……」

ふいに顔を上げたら、悠と目があってしまった。

前は苦手だったけど…今は

なんて綺麗な目なんだろうって思う。

吸い込まれそうになるような透き通った目。

私なに考えてるんだろ…

って…顔近っ!!

自分でも顔が真っ赤になったことが分かった。