「あんた、またあいつらに押し付けられたの?」

……たぶん私のことだ。

「……いえ、私は「本当あいつらマジふざけんなっての」

「え」

「今まで黙ってたけど、今度一回ガツンと言ってやんなきゃ」

「わ、私なら大丈夫ですから…」

私の言葉を無視して、用具入れから箒を取り出して、掃除を始める高村さん。

「私さ」

「は、はい」

「前から思ってたけど、あんた」

「最悪なくらいお人好しなんだね」

「……っ」

なんか、高村さんのその言葉で私の中で何かが切れた音がして

涙が溢れてきた。

「ちょっ!?えっ?なんで泣くのさ!?」

「違うんです…私は…」

「八方美人なんです…っ」