宇佐美くんは25個、私は15個ケーキをたいらげ、お店を後にした。

「あ…お金払います」

「いいよ、俺が無理やり連れてきたんだから」

「でも…」



「なんで私なんかを連れてきたんですか」

「あのバイキング、カップル限定なんだよ」

「……なら余計になんで私を」

“宇佐美くんも行くでしょ?”

「あの人たちを連れてきたら喜んだのに…」

「うるさいの嫌いなんだよ」

「…?」

「うるせぇな、犬は言われたとおりにしてろ」