ガラッ

ドアを開けると、いつものように俺の席の隣で本を読んでいた合田。

「あ、お、おはよう…」


「はよ」


なんで挨拶するのにいちいち、そんなに赤くなるんだ。


これだから…無自覚なやつは困る。


気にしてないふりをして、合田の横に腰を下ろす。

「げ…」

「?どうしたの?」

机の中にまで、箱がいくつか、入っているのが見える。


「なんでもねぇよ」


もうバレてるだろうけど…俺は鞄の中にチョコをつめこんだ。