「悠」


「ん?」


「最後にお願いがあるんだけど…」


「なんだ?」


「悠の家に行ってもいいかな?」


「えっ…?」


「あのね、あの時の星空が忘れられなくて…冬だからもっと綺麗に見えるだろうと思って…」


「あ、あぁ…いいよ」


なんだか少し悠はがっかりした様子だったけど、


私の住んでいるところより、悠の住んでいるところのほうが明かりが少ないから


夏に行った時も、星空が綺麗に見えた。


あれが忘れられなくて、もう一度みたいなって思ってたんだ。