(悠side)


「はっ…!?」

絶対しないと思ってたのに…


俺にはちょっと物足りない可愛いキス。


俺を見上げる透明感のある透き通った瞳。


ドクンっ…


これ以上はダメだ…


頭では分かっていても、心が言うことを聞かない。


俺は合田の小さな唇に、長くて深いキスをした。


「…んっ…っ」


自分でもなんでこんな大胆なことができるのか、わからない。


時々漏れる声も、目尻に浮かべた涙も、全部愛おしい。


知りたい…


お前を独り占めしたい…


自分の中にこんなに激しい感情があるなんて、知らなかった。