「俺の彼女になれって言ってんだよ」


「か、カノジョ…」


彼女って…あの彼女?


なんか手繋いだり、一緒に買い物したり、デートとかするあの彼女?


「返事は?」


「……わ、私なんかでいいの?」


「私っ、料理もできないし、遊びとかも全然知らないし、女の子らしいところひとつもないしっ」


「ははっ、今さら。全部知ってる」



「そういうことはいいんだよ、聞いてんのはお前の気持ち」



私の気持ち…


そんなの考えなくても分かる。


「私でよければ…悠のそばに居たいな」