「何してんだよ、ノロマ」


「へ?」


「後ろつまってるし、邪魔になってんだろ」


悠に言われて、初めて私の後ろが詰まっていたことに気づいた。


「あっ、ご、ごめんなさいっ!」


私は急いで教室の中に入った。


もう…何やってんだろう


そう思いながら、歩き出した時、私は何もないところでつまずき


「あっ!」

ベチーン!!

思いっきり、身体を床に打ちつけて転んだ。


「……」


クスクス

みんなの笑い声が聞こえる。

恥ずかしい…身体が熱くなって視界が涙でゆがむ。