それを確認すると、まりえはシワだらけの制服のまま、家を出た。

夜中なだけに辺りはし……んと静まっている。

月だけが不気味に夜空を照らす。

まりえは近くのコンビニで工具用のはさみを買うと、河川敷に向かった。

眠れない日は、こうして夜中に出歩いてる。

唯一の自由な時間。

このまま、時が止まってくれたらな。