「はぁ〜〜。」




そのため息から、絶対に、呆れられたと思った。



でも蓮から出た言葉は、私の予想してたものとは違った。




「やっぱそうだよなぁ。」




蓮が、駆琉の側にいってそう呟いた。




「え?」




びっくりして、ばっと顔をあげて蓮を見た。




「愛されてんな、お前。」




蓮は駆琉の前髪をいじりながら言った。



蓮のその言葉に、私は顔がぶわっと赤くなった。




「なに言ってんの…///」




くるっと振り返って私を見た。




「ふはっ!顔まっか笑。


…てかごめんな。魔が差した。」




深々と頭を下げる。




「ちょ、やめてよ!顔上げて。」




蓮は、素直に顔をあげたが、

納得いかないって顔をして、壁際にあった椅子に座った。



そして壁に頭をもたれかけて、天井を見上げた。