キヨノはコンプレックスの塊だ。

だからこそ、同じような傷を持つサッシに惹かれる。

二人が寄り添うことで、初めてお互いが癒される。

それに普通の奴なら、今みたいな状況に巻き込まれて、それでも好きなんて感情は抱かないだろう。

その意味ではサッシの鈍感さは強烈だ。

ここまで来ると才能といっても過言(かごん)じゃない。

まあ、なんだかんだ言ってお似合いってことだな。

しかし、これからどうする?

サッシやキヨノじゃあてにならねぇから、俺がなんとかしないと。

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第二十話へ続く
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