「キヨノさん・・? 」

僕にはわけが分からなかった。

キヨノさんが、キヨノさんじゃない人のようになっている。

「サッシ、そんな心配そうな顔すんな。俺がどうにかしてやっからさ」

キヨノさんは、そう言って僕にウインクしてくる。

「えっ? 」

なんで、キヨノさんが僕のブログのハンドルネームを知ってるんだ?

僕が驚いているうちにキヨノさんは扉から出て行った。

部屋には、僕と刑事二人が取り残された。

キヨノさんはどうしちゃったんだろう?

でもそれは刑事達も同じ思いのようだった。



二人はあの後すぐにキヨノさんを追おうとしたみたいだけど、どうやら上司から止められたみたいだ。

僕は危険があるかもしれないということで、状況がはっきりするまで警察の保護下にいるように言われた。

とりあえず今日は、警察署の近くにあるホテルに泊まることになった。