「キヨノさん・・? 」
僕にはわけが分からなかった。
キヨノさんが、キヨノさんじゃない人のようになっている。
「サッシ、そんな心配そうな顔すんな。俺がどうにかしてやっからさ」
キヨノさんは、そう言って僕にウインクしてくる。
「えっ? 」
なんで、キヨノさんが僕のブログのハンドルネームを知ってるんだ?
僕が驚いているうちにキヨノさんは扉から出て行った。
部屋には、僕と刑事二人が取り残された。
キヨノさんはどうしちゃったんだろう?
でもそれは刑事達も同じ思いのようだった。
*
二人はあの後すぐにキヨノさんを追おうとしたみたいだけど、どうやら上司から止められたみたいだ。
僕は危険があるかもしれないということで、状況がはっきりするまで警察の保護下にいるように言われた。
とりあえず今日は、警察署の近くにあるホテルに泊まることになった。