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第十一話:正義とは
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俺の名前は高瀬守(たかせまもる)。
三谷署の刑事だ。
俺は望楽土(ほうらくど)という組織を追っている。
望楽土(ほうらくど)は俺のオヤジの敵(かたき)だ。
俺のオヤジは優しい人だった。
自分が困っていても、人を助けてしまうような人だ。
それが望楽土(ほうらくど)に利用され殺されてしまった。
捜査記録では事故ってことになっているが、あれは事故なんかじゃねぇ。
だから俺は刑事になった。
望楽土(ほうらくど)の秘密をあばき、オヤジの無念を晴らすために。
*
「森本紀代乃を重要参考人で引っ張る件だが・・。やっぱ駄目だとさっ」
やなさんが、だるそうに言ってくる。
柳田警部、通称やなさん。
俺の上司だ。
「任意同行も駄目ってことですか」
無理とは思っていたが案の定だ。
森本紀代乃やその周りの人間に関しては、署長から記録に残るような捜査はするなと言われている。
「まあ署長ももうすぐ定年だから、ここで上ににらまれたくないんだろう」
森本紀代乃とその父親そして慶明大の一部施設とそこで働く人間、これらはすべて望楽土(ほうらくど)の関係者と考えられる。
俺とやなさんは、それらの監視をするように命令を受けている。
しかし、それはあくまでも監視で直接の捜査はなぜか禁じられている。
「単に監視だけしろって、お偉いさんは何を考えてるんでしょうかね? 」
監視だけして、捜査できないのでは意味が無い。
望楽土(ほうらくど)がどんな組織で、いったい何を目的としているのか?まずはそれを、あばく必要がある。
第十一話:正義とは
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俺の名前は高瀬守(たかせまもる)。
三谷署の刑事だ。
俺は望楽土(ほうらくど)という組織を追っている。
望楽土(ほうらくど)は俺のオヤジの敵(かたき)だ。
俺のオヤジは優しい人だった。
自分が困っていても、人を助けてしまうような人だ。
それが望楽土(ほうらくど)に利用され殺されてしまった。
捜査記録では事故ってことになっているが、あれは事故なんかじゃねぇ。
だから俺は刑事になった。
望楽土(ほうらくど)の秘密をあばき、オヤジの無念を晴らすために。
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「森本紀代乃を重要参考人で引っ張る件だが・・。やっぱ駄目だとさっ」
やなさんが、だるそうに言ってくる。
柳田警部、通称やなさん。
俺の上司だ。
「任意同行も駄目ってことですか」
無理とは思っていたが案の定だ。
森本紀代乃やその周りの人間に関しては、署長から記録に残るような捜査はするなと言われている。
「まあ署長ももうすぐ定年だから、ここで上ににらまれたくないんだろう」
森本紀代乃とその父親そして慶明大の一部施設とそこで働く人間、これらはすべて望楽土(ほうらくど)の関係者と考えられる。
俺とやなさんは、それらの監視をするように命令を受けている。
しかし、それはあくまでも監視で直接の捜査はなぜか禁じられている。
「単に監視だけしろって、お偉いさんは何を考えてるんでしょうかね? 」
監視だけして、捜査できないのでは意味が無い。
望楽土(ほうらくど)がどんな組織で、いったい何を目的としているのか?まずはそれを、あばく必要がある。