柳田が机に身を乗り出し続けてくる。
「我々も少々困っていてね。だから君に協力してもらえないかなと思っているんだよ」
柳田が言いたいことは分かった。
キヨノさんに対するスパイをしろってことだ。
「いやです」
僕はきっぱりと言った。
「なにぃ」
高瀬が僕につかみかかりそうになる。
「まあまぁ、高瀬。坂本君も今日は任意同行なんだ。あまり無茶するな」
*
家に帰るとキヨノさんからメールが届いていた。
------------
なんか坂本さんのご好意に甘えるみたいで申し訳ないですが、やっぱり怖いので明日からよろしくお願いします。
明日は12時過ぎにコンビニに行きます。
それにしても早く犯人つかまるといいですね。
紀代乃
------------
もしキヨノさんが犯人だとしたら、これも全部芝居なのかな?
さすがにキヨノさんのことはブログには書けないなあ。
でも誰かに相談したいという気持ちは強く、拓にメッセージを送ってみた。
ピロリンッ
拓は暇なのか、いつもすぐにメッセージが返ってくる。
------------
なんか、すげぇことになってんじゃん。
彼女のことお前だけでも信じてあげたほうがいいんじゃね?
やっぱ好きな女を信じるってのは恋愛の王道ってやつでしょ。
前はああ書いたけど、俺は彼女が犯人じゃないと思うな。
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拓からのメッセージは僕が一番聞きたい言葉だった。
「我々も少々困っていてね。だから君に協力してもらえないかなと思っているんだよ」
柳田が言いたいことは分かった。
キヨノさんに対するスパイをしろってことだ。
「いやです」
僕はきっぱりと言った。
「なにぃ」
高瀬が僕につかみかかりそうになる。
「まあまぁ、高瀬。坂本君も今日は任意同行なんだ。あまり無茶するな」
*
家に帰るとキヨノさんからメールが届いていた。
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なんか坂本さんのご好意に甘えるみたいで申し訳ないですが、やっぱり怖いので明日からよろしくお願いします。
明日は12時過ぎにコンビニに行きます。
それにしても早く犯人つかまるといいですね。
紀代乃
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もしキヨノさんが犯人だとしたら、これも全部芝居なのかな?
さすがにキヨノさんのことはブログには書けないなあ。
でも誰かに相談したいという気持ちは強く、拓にメッセージを送ってみた。
ピロリンッ
拓は暇なのか、いつもすぐにメッセージが返ってくる。
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なんか、すげぇことになってんじゃん。
彼女のことお前だけでも信じてあげたほうがいいんじゃね?
やっぱ好きな女を信じるってのは恋愛の王道ってやつでしょ。
前はああ書いたけど、俺は彼女が犯人じゃないと思うな。
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拓からのメッセージは僕が一番聞きたい言葉だった。