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第一話:出会い
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もうすぐ午後11時だ。
彼女はいつも11時すぎにやってくる。
今の僕にとっては彼女が来るのが唯一の楽しみだ。
彼女はとてもきれいな足をしている。
僕は足フェチだからついつい目がそこにいってしまう。
もちろん僕は彼女に気付かれないよう自然に視線を動かしながら見ている。
入り口のドアが開く音が聞こえた。
彼女だ。
ちょうど11時、さすがいつも時間に正確だ。
僕は彼女の几帳面なところも気に入っている。
彼女は牛乳とパンをいくつか手に取ると僕のほうにまっすぐやってきた。
「エディでお願いします」
彼女がそう言った。
そう彼女はいつも携帯に内臓されているエディで支払いを済ます。
きっと僕に面倒をかけないようにという心遣いからだ。
そんな彼女の優しさが嬉しい。
「ありがとうございました」
僕は心を込めてそう言う。
彼女は首で軽く礼をする。
いつもの何気ないやり取りだが、それだけで十分だった。
彼女が出て行くのを見送りながら幸せな気分にひたる。
*
僕の名前は坂本聡(さかもとさとし)。
駅前のコンビニでバイトしながら夢をかなえるため一人暮らしでがんばっている。
えっ、どんな夢かって?
まあそれは何でもいいじゃない。
趣味はゲームとネット。
僕にはリアルな友達はいないけど、ネットの中にはたくさんの友達がいる。
ピロリンッ
パソコンからメッセージ到着の音が聞こえた。
開くと友達の拓からのメッセージだ。
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サッシどう?今日こそまじ話しかけたか?
そろそろ進展がないといい加減、飽きてきちゃったよ。
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サッシってのは僕のことだ。
僕は毎日バイト先で会う彼女のことをブログに書いている。
第一話:出会い
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もうすぐ午後11時だ。
彼女はいつも11時すぎにやってくる。
今の僕にとっては彼女が来るのが唯一の楽しみだ。
彼女はとてもきれいな足をしている。
僕は足フェチだからついつい目がそこにいってしまう。
もちろん僕は彼女に気付かれないよう自然に視線を動かしながら見ている。
入り口のドアが開く音が聞こえた。
彼女だ。
ちょうど11時、さすがいつも時間に正確だ。
僕は彼女の几帳面なところも気に入っている。
彼女は牛乳とパンをいくつか手に取ると僕のほうにまっすぐやってきた。
「エディでお願いします」
彼女がそう言った。
そう彼女はいつも携帯に内臓されているエディで支払いを済ます。
きっと僕に面倒をかけないようにという心遣いからだ。
そんな彼女の優しさが嬉しい。
「ありがとうございました」
僕は心を込めてそう言う。
彼女は首で軽く礼をする。
いつもの何気ないやり取りだが、それだけで十分だった。
彼女が出て行くのを見送りながら幸せな気分にひたる。
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僕の名前は坂本聡(さかもとさとし)。
駅前のコンビニでバイトしながら夢をかなえるため一人暮らしでがんばっている。
えっ、どんな夢かって?
まあそれは何でもいいじゃない。
趣味はゲームとネット。
僕にはリアルな友達はいないけど、ネットの中にはたくさんの友達がいる。
ピロリンッ
パソコンからメッセージ到着の音が聞こえた。
開くと友達の拓からのメッセージだ。
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サッシどう?今日こそまじ話しかけたか?
そろそろ進展がないといい加減、飽きてきちゃったよ。
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サッシってのは僕のことだ。
僕は毎日バイト先で会う彼女のことをブログに書いている。