私は彼の上に跨がる。 彼はやめろと、下りろと言うけど、私は聞く耳を持たない。 「あなたに贈る言葉はね、」 ゆったりと、甘く、冷たく笑みを浮かべて言葉を紡ぐ。 ―――あなたの死を望みます 後ろに隠したソレを、右手に持ち、彼に振りかざす。 白い花が、赤く染まる。 鮮やかな緋色。 彼の色。