鈍く煌めくソレを後ろ手で持ち、彼のいる部屋へと戻る。 「最後に1つ、受け取ってもらえないかな?」 「はぁ?なんでだよ」 あからさまに不機嫌になる彼。 「これで本当に最後よ。大丈夫、すぐに捨ててしまえばいいから」 ニッコリと、私は笑みを浮かべる。 彼が何かを言う前に、玄関のインターフォンが鳴った。