「はぁ…。
いってきまーす」

「美桜!!
一緒に学校行こうぜ!!」

「あ、あぁ…。
榎本か…。」

「なんだよ!その言い方!」

「え、いや、別に」

ハラ……

「ちょっ何すんのよ!!」

「美桜、髪おろしてた方が可愛いのに」

「はぁ?」

「昨日だってお風呂上がり、シャンプーのいい匂いが……。」

「うっさいっ!!」

「え?」

『え?…?』

「せっ先輩!!」

「美桜、どうゆうこと?」

「え?あ、いや、その…。」

「俺、美桜さんの家で下宿させてもらってる1年の榎本連です」

「は?ちょっと!!榎本!!」

「……下宿させてもらってるって…
こいつ?」

「あ、いやその…」

「正直に言ってよ」

「………、はい…」

「そっか…、俺…先に行ってるな…」

「先輩!!ごめんなさい!!
黙ってて…」

「大丈夫だから」

「っ…!!」

もう最悪…。
先輩、私の事嫌いになっちゃったかな…。

「…なんかごめんな。
言ってなかったんだ。俺が下宿人って事」

「…私も先に行ってる…」

「美桜…!」

どうしよう…。先輩怒っちゃったかも。