「あっ美羽!どこいってたの?先輩ちょーかっこよかったのに~」
友夏は小走りでやってきた
「ごめんごめん2人で係だったから」

「そうそう!ヤバかったよ!一位とっちゃうし~!!!!」
愛美と友夏は「ねー♪」と顔を見合わせながらのろけている


この2人はかっこいい先輩が見れてご満悦。



私も好きな先輩がいたら嫌いな運動会も楽しみになれるかもしれないんだけど・・・・

ぼそっと思いの縁を口にしてみた


「まぁ気持ちはわかるけど」
それを聞いた奈々は顔にかかった髪を耳にかける


「まだまともな初恋すらしたことないとかありえないよねぇ・・・自分でもわらっちゃう」
校庭で一生懸命競技をやっている生徒をひじをついてぼんやりみた
「でも美羽さぁ、今うちらのクラスの男子の中で好きになれる男いないでしょ?」運動会のパンフレットであおぐ奈々。

「いるわけないよ~
ありえないもん!!!colorさんみたいな人がいたらいいんだけど・・・」


「「いるわけないよねぇ」」
2人で同じことを言って
2人で笑いまじりのため息。