学校のチャイムとともに校門をでていく生徒が増えていく

「夏休み・・・・・」
「私たちの夏休み・・」「私たちの夏休みがぁぁ~」
「3人とも早く帰るよ」ショックを受けている私と奈々と愛美に突っ込みをいれる友夏。オレンジ色に照らされる顔に汗をかいたタオルをかぶせた「まっ頑張ろうよ?遊び行けないわけじゃないから」「うん」私たちはそういって校門の外へ足を踏みだした。



セミの鳴き声と太陽の暑さがましてきた。青い空に反射するように眩しい

チャイムが鳴り響くと生徒たちは古く小さい体育館に集まった。「今日は終業式です。夏休みが終わって日焼けしたみんなの顔を見ることを楽しみにしてます」
校長先生は青いストライプの爽やかなスーツを身にまとっている。
長い校長先生の話で終業式は終わった。
そう、今日から夏休み。宿題もスケジュールも山ほどあって大変だけどみんなといい思い出を作りたいなぁ・・・

バコン!!
「いっだぁぃい」
「なにやってるの?美羽・・」 私は顔を上げると同時にボールかごの角に頭をぶつけた