「美羽、これからも頑張ってね。」「はっはい!!」美和先輩は私の返事を聞くとお母さんと一緒に廊下を去っていった。私は見えなくなるまで美和を廊下で見つめていた。

「えっ美和先輩が?!」「いたの?!」
奈々と友夏が声を揃えていう。
「うん やっぱり転校しちゃうんだって。」私は2人の間に小走りで入った。
「そっかぁ・・。残念だね」友夏が寂しくいう。「しょうがないよだってあんなことされたら杉田の顔みたくないの当たり前じゃん!」奈々がため息をつく。後ろにいた愛美が「待ってぇーっ靴ひもが~」愛美はその場にしゃがみこんだ。「でもさぁ~・・・。」「大丈夫だよ美羽っ。きっとこれで良かったんだよ」「そうだよっ!美羽が心配してもどうにもならないでしょ??
愛美ーっ置いてくよぉー??」奈々は靴ひもを結び直した愛美を呼ぶ「待ってぇっはぁ・・でなんの話をしてたん?」息を切らしながら愛美がきょとんとした顔で質問した。「もぉ愛美はぁ~」友夏と奈々が笑う。私はその光景を後ろで見ながら空を見上げた。
美和先輩・・。あなたの笑顔が忘れられません。だから次に会ったときは笑顔でいて下さいね。
私は空にメッセージを送った。