帰る準備をし会場の外へでてベンチがある隅の方で集まった。先生の前で集合する。泣いて目や鼻が赤くなった先輩をみて「まぁ相手も相手だった・・。」頭をポリポリかきながら下をうつむいてた美和先輩を見た。「だがおまえがあそこでボールを取っていたら勝っていた。負けたのはおまえのせいだ。みんなに謝れ」一瞬この人は何をいっているのだろうと思った。なんで美和先輩が全部の責任を負わなきゃならないの?ちらっと美和先輩をみてみると色白の頬に涙が伝っていた。
「ご・・ごめんなさ・・・いっ」そういってどこかに去ってしまった。「美和っ!」愛理先輩が追っていってしまった。私たちは杉田先生と解散しその場で二人を待っていたが来なかった。
仕方なく4人は帰ることにした。
夕日ももう沈みかけて真っ暗だ。みんなの気分も沈んでいるやっと口を開いたのが奈々。「なんで美和先輩があそこまでされなくちゃいけないの??」スポーツバックについている鈴がチリンチリンと鳴る。「私だったら殴ってるよ。きっと」「美和先輩かわいそうだよね・・。先生ひどすぎ!人間の心持ってないよ!!」愛実も友夏も奈々も杉田先生に対して批判している。 もちろん私もだけど
「ご・・ごめんなさ・・・いっ」
・・・・・・。美和先輩の泣き顔が頭から離れない。