走って、走って、

目の前に見えるのは真っ白な雪だけなのに。


走っても走っても、雪だけしか見えないのに、


何かを……
そう…

父さんを求めて走った。


「父さんっ、父さんっ」



と、



目から、


涙が溢れ出て来た。