留利香は俺の方へ近づいて来て、


ニコっと恐ろしい笑みを浮かべた。


「二人して どこ、行くの?」


と留利香は聞いて来た。


「港の家。」



と星夏は答えた。

この時、俺は
『鈍感やろう!』


と叫びたくなった。